アプリケーションのコンポーネントへの構成

Windows Installer は、 コンポーネント ( components ) として参照されるパーツで アプリケーションやプロダクトを インストールや削除 します。 コンポーネントは、ユーザーのシステムに常にユニット（構成単位）としてインストールや削除される リソースのコレクションです。 リソースは、ファイル、レジストリーキー、ショートカット、その他インストールされるかもしれない あらゆる物であり得ます。 あらゆるコンポーネントがユニーク（一意）なコンポーネント コード GUID を与えられます。

インストール パッケージの製作者は、他のコンポーネントに損害を与える事なくインストールや削除 され得る、コンポーネントとコンポーネントのバージョンだけを 作成すべきです。 また コンポーネントの削除は、ユーザーのコンピューター上に 使用されないファイル、レジストリー キー、ショートカットといった 身寄りの無いリソースを少しも残すべきではありません。 これを保証するには、製作者は リソースをコンポーネントへ構成している時に 以下の一般的な ルールに従うべきです：

• 同じ名前とターゲット位置の下に リソースをインストールする 2 つのコンポーネントを絶対に作成しない。 もしリソースが多数のコンポーネントで複製されなければならないなら、それぞれのコンポーネントで その名前かターゲット位置を変更する。 このルールは、アプリケーション、プロダクト、プロダクト バージョン、会社を跨いで 適用されるべきです。
• 前のルールは、2 つのコンポーネントが同じキーパス ファイルを持ってはいけない事を、 意味している事に注意する。 キーパス値は、インストーラーがコンポーネントを検出するのに使用する コンポーネントが属している、 特定のファイルかフォルダを 指しています。 もし 2 つのコンポーネントが同じキーパス ファイルを持っていると、インストーラーは どの コンポーネントがインストールされているか 区別できません。 けれど、2 つのコンポーネントがキーパス フォルダを共有するかもしれません。
• 全ての 以前のバージョンのコンポーネントと 互換性の無いバージョンのコンポーネントを作成しない。
  コンポーネントは、他のアプリケーション、プロダクト、プロダクト バージョン、会社によって 共有されるかもしれません。 代わりに 新しいコンポーネントを作成する。
• ユーザーのシステムで 1 つより多く（2 つ以上）のディレクトリーにインストールされる必要のある リソースを含んでいる コンポーネントを作成しない。 インストーラーは、コンポーネント中の全てのリソースを 同じディレクトリーに インストールします。 いくらかのリソースを サブディレクトリーにインストールする事はできません。
• コンポーネントあたり 1 つより多く（2 つ以上）の COM サーバーを含めない。 もしコンポーネントが COM サーバーを含むなら、これは コンポーネントの為のキーパスでなければ なりません。
• スタート メニューやデスクトップ ショートカットの為のターゲットとして コンポーネントあたり 1 つより多く（2 つ以上）のファイルを指定しない。

アプリケーションをコンポーネントへ構成している時、パッケージ製作者は 既存のインストール中の リソースを 追加、削除、変更する必要があるかもしれません。 この場合には 製作者は、新しいコンポーネントを導入する事によってリソースを提供するか、 既存のコンポーネントを変更して それを新しいバージョンのコンポーネントに変える事によって リソースを提供するか、を決めなければなりません。 新しいコンポーネントが導入される時には ユニーク コンポーネント コードが割り当てられなければ ならないので、製作者は それらの変更がコンポーネント コードを変更する事を必要とするかどうかを 決定しなければなりません。 より多くのインフォメーションに関しては、 コンポーネント コードの変更 ( Changing the Component Code ) , What happens if the component rules are broken?, インストーラー コンポーネントの定義 ( Defining Installer Components ) を見て下さい。